大学の改革の方法?(3)

今回も「大学職員」についての記述をしたい.
 
教員はあくまで舞台俳優であり,
組織の運用と経営を行うのは職員である.
これが私の基本的な考え方である.
 
目的論的かつ効果的に業務を遂行できる事務組織とは
どのようなものか.
大学の事務組織を構築するという思考実験をしてみよう.
 
まず避けねばならないこと.
それは,職員が煩雑な事務作業に埋没し,
疲弊し,高みから業務を眺めることができなく
なること.
 
これを回避するには,事務システムの徹底した
電子化が必須である.幸いにも最近では学校経営の
ためのシステムソリューションがいくつか販売されており,
それらの導入により,学籍,成績,財務の情報が
一括管理できるようになってきている.
 
情報の統合的管理がもたらすものとして,
全体が見渡しやすくなるというだけでなく,
必然的な人員配置ができるようになるという点が
大きい.
 
事務作業に埋没してしまうスタイルの運用をすると,
単に手が足りないという理由だけで事務作業員を
採用してしまう.
 
これが人件費を不必要に増大させる最大の原因であり,
情報システム導入による業務全体の鳥瞰により
解決したいところである.
 
業務が見渡せる環境があれば,事務組織の最適化が
できる.
事務組織を「経営層」と「作業層」の2つに
分け,経営層の職員が大学運営に関する高位の判断
を行う.
 

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軽視されがちな大学の事務組織に
力を持たせることができると思うが,いかがなものか.