若者言葉

若い学生と接する仕事をしていると、
今風の言葉遣いに接することが多く、興味深い。
 
強調を意味する言葉で「チョ〜 XXX」というのが、
最新版では「バリ XXX」に変わってきたようだ。
 
例 「バリムズ」 → 「とても難しい」
 
 
それと、「ヤバイ」という言葉の使い方が
ちょっと標準から外れてきているみたいである。
 
そもそも「ヤバイ」というのは危険性を表現する言葉
であるが、それのみにとどまらず、「とても魅力的」
という意味でも使われているようである。
 
特に食べ物を食べたときの「ヤバイ」の使い方には
戸惑った。
 
「ちょっとこれ、ヤバくない?」
 
これを聞いた瞬間、その学生の食べているものが
 
  「腐っているのか?!」
 
と心配したが、どうやら「とてもおいしい」ということを
意味しているらしい。
 
 
あと、非常に印象的に感じた言葉に
 
 「大人の都合」
 
というのがある。最近しばしばこの言葉を耳にする。
 
学生達には関係の無い大人社会の事情のことを
表現する言葉である。
 
例 「近所の公園が、大人の都合でつぶれたみたい」
 
自分たちに関心の無い世界や、わかりたくもない事情を
うまく表現していると思う。
 
ただ、言葉というものは便利かつ危険なものである。
「大人の都合」という言葉を使うことにより、
事象を深く理解することからうまく逃げているのでは
ないかと思う。
 

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私自身が若いときは、「話のできない大人」や
「柔軟性のない大人」にずいぶんと憤ったりしたものだが、
もしかしたら、今後は若い人たちの理解力の無さに苦労
するかもしれないと心配している。
 
無用な心配だろうか?
 
 
私の職場の学生たちと、夏休みでもメールや掲示板などで
頻繁に連絡を取り合っているが、若者の非常に興味深い特性に
これからも遭遇するかもしれない。