大学の改革の方法?(2)

「大学職員の就労スタイル」
 
大学職員の重要性は理解されにくい.
 
以前のBlogにも書いたが,「大学職員」と聞くと
「お役所的な事務作業員」というのが
一般的に想起されるイメージであろう.
 
実際のところ,事務職員は上司からの
命令を受けて作業を行うのが業務の基本スタイルであり,
更に言うと,命令以外のことはやってはいけない.
 
多くの大学の多くの教員が事務職員に対して
「お役所的だ」とか「積極性がない」という意見を
持っているようだが,それは仕方が無いことであり,
そのような発言を個々の事務職員に対して行うのは
全く不適切である.
 
実際,教育と研究の内容に直接携わる形で
職員が業務をするのは難しい.
そのような現状が,先のような教員の不満の
原因だと思う.
 
このあたりの問題を解決するには
「お役所的」に縛られるだけの職員の就労スタイル
を変える必要があるのだと思う.
 
もちろん,指示に従って機械的に事務作業をする
部分は絶対に必要であり,それを蔑んではならないが,
それとは別の形で,教育と研究の内容に密着した部分の
事務作業が必要になる.
 
教育と研究の内容に直接踏み込んでゆける人材とは
どのようなものか.
 
通常の形態による「事務職の公募」では適切な
人材はまず集まらない.
「研究助手」の職種で,教員志望の人材を任期付きで
多数登用して教員サイドの事務を全面的に行う
というのはどうだろう.
 
もちろんそのような職種には,勉学の自由を与える.
具体的には,大学院の後期課程(博士課程)に通学
しながら,博士号の取得を目指してもらう.
 
将来,大学を背負ってたつ人材の育成になると
思うがどうだろう.