大学の教師

「なんか偉そう」
というのが、私が子供のころに思っていた「大学の先生」のイメージ。
 
でも大学の先生って、「教えるのがとっても下手な人が多いなー」
というのが、自分が大学に入ったときに思ったことだ。
 
特に私立大学って学費がめちゃくちゃ高いから、
下手な先生というのに対しては腹が立ったものだ。
考えてみたら、1回の講義に何千円も払っていることになるのに、
聞くに堪えないのような授業をするやつには憤りを感じたこともある。
「クビにしろー!」と言いたくなったものだ。
 
今度は自分が大学の先生になった。
学生は私のことをどう思っているだろうか...
自分が学生時代には教師に対してシビアな感想を持っていたので、
非常に気になる。(恐怖ですらある。)
 
職場が女子大ということもあり、当然、学生は女性ばかり...
女性の反応というのは怖い。いつもこちらの足元を見ているような
感じがする。(気のせいだろうか?)
 
こちらの話の「間」や「呼吸」に女子学生は敏感に反応する。
不用意なしゃべりをやったり、すべったりすると
とたんに学生はしらけてしまい、おしゃべりが増える。
 
だから、「間」やメリハリについてかなり慎重に準備をしている。
(なんだかお笑い芸人になったような気分だ。)
 
そもそも「教師業」は私の人生の目的ではなかったのだが、
気を抜くことができない。(自分の研究活動だけやって
いたいというのが本音だが... 贅沢かな?)